まずCHANG YUUについて、彼はDOWN NORTH CAMPのDJのひとりであり、ジャマイカン・ミュージックに精通した人物である(REFUGEE MARKET、冗談好きの名物セレクター)。
そんな彼が仕上げた今作はなんと!!レゲエをジャマイカを代表する、ワールドフェイマスなヒーロー、『LEE PERRY』のプロデュース作品のみで構成された実験的な一枚であり驚きである。
ジャマイカの音楽産業黎明期、STUDIO ONEにてそのキャリアをスタートし、ゲットーにて繰り広げられる商売敵との”SOUND CLASH”で名前を上げ、ダンスの現場からスタジオへ活動の場を移し、ヒットを連発。
後には運命の出会いと言うべき、BOB MARLEYと共に名曲を多数産み出し、自身のスタジオを完成させて世界へ撃ってでるのである。
そんなリー・ペリーの音楽史における60~70’s mid期の輝かしい音源を今作は集めてある。USのBluesやSoul、Jazz、Funkといった音楽的な下地やモロカバーなどサンプリング元のチラリズムもたまらない。”裏打ちするリズム”、”やたらデカいベース音”、”ダブ”といったジャマイカ発の”トンデモ発明”において第一人者で間違いは無いリー・ペリーの躍動をいかんなく収めた今作は、音楽ファンからポーザー!?までもが楽しめる内容となっている。
仲違いしてしまったSTUDIO ONEのボスに向けぶっ放した「I’m the Upsetter」から”ワラ♪ワラ♪ワラ♪”でお馴染みの「People Funny Boy」で幕を開ける。
12inchの最高峰のひとつとして評される「Disco Words」や「Disco Devil」、SKA期のアンセム系を外してきている辺りも何かしらの意図があるかもしれない。
これら作品についての答え合わせはCHANG YUUとリンクした際にでも確認してみると良いだろう。