2014年に突如活動を休止した東京産オルタナティブ/ポスト・ハードコアバンド"elica"。当時録音されていたものの未発表のままお蔵入りになっていた6曲入り2ndアルバムがついに日の目を見る。
Detrytus等とともに次世代のポスト・ハードコアシーンの担い手として注目。様々なシーンのバンドからも支持され、2011年Yoshi氏 (killie, This Time We Will Not Promise And Forgive)が運営するoto RECORDSより1stアルバムを発表。その後も精力的に活動していた彼らだが、2014年のライブを最後に事実上の活動休止となっていた。そんな中、急遽2ndアルバムがリリース。
活動休止前から既にライブで演奏されており、ファンの誰もが作品化を待ち望んでいた楽曲達は、1stアルバムで見せたFUGAZI, KEROSENE 454, Hoover等を彷彿させるディスコーダントな側面と各メンバー特有のポップセンスが見事に調和されている傑作ばかりだ。流麗かつソリッドに交わる2本のギター、どっしり地を這うような低音ながらも心地よいサウンドを奏でるリズム隊。中期のFUGAZIを連想させる不穏なようで暗くはない、そして枯れた一面を見せつつもどこかキャッチーなメロディラインは彼らならでは。一聴して感じる耳障りの良い音作りでわかるように、前作よりも内省的でいて、さらに深みが増し、長く愛聴できる意図が込められた作品となっている。現在メンバーはSADSUMMER、tranquil life、THE GHAN、THE SUNSETBOULEVARD等で活動中。
録音:Sho Tokura(ex.blue friend)
16/11/27