1980 PSYCHEDELIC GANGSTA SOUL
1980よりONE-LAWはSOULを繋いで行く。その音は縦横無尽に部屋の中を、道路上を、BARやCLUBの中を、どこかからどこかまで、その人の 中をも自由に繋いで行く。聴いてる内に、気付くとどこかの街にいる様な、そこで流れる映画や映像の中にいる様な錯覚に陥る。ONE-LAWが流す GANGSTA SOULは時にPSYCHEDELICな絵を見せてくれる。そこが現実だと言うことを気付かせてくれながら。
( WDsounds )
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こ れは、深いソウルを湛えたMIXだ。酔って、そしてまた酔って、浸るだけだ。音に身をあずけていれば、どこまでも溺れられる。ふと、愛と刹那と……これま で味わった苦い裏切りを思い出すかもしれない。ONE-LAWという、新宿・歌舞伎町生まれ中野育ちの、深い夜の闇を知り尽くしているであろうDJがここ で鳴らしているのは、ソウル・ミュージックとロックンロールとファンクのドロドロの底なしの沼だ。悲しく、切なく、狂おしい音の物語だ。DJラシャド、ア リシア・キーズ、アイズレー・ブラザーズ、SEEDAのあの音がゆっくりと、ロックの氷が溶けるようなスピードで流れていく。ジャズも聴こえてくる。 ONE-LAWは、溢れんばかりの叙情で“黒さ”を再定義しているように思える。僕は不思議なことに、Oneohtrix Point Neverという名で知られるアンビエントの電子音楽家が、音楽ウェブ・マガジン「XLR8R」にアップした約2時間のミックスとの同時代性を強く感じた。ONE-LAWはわたしたちを深い酔いに誘ってくれる。
15/11/06