【THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUTについて】
1998-2002年に活動していた暴発型個人感情表現楽団。
現在の所謂「エモ系バンド」に多大な影響を及ぼしている。母体はSWIPEという、ENVY,KULARA,NINE DAYS WONDERと同世代(その中でも活動開始は一番早かった)の日本版激情HARD COREオリジナル楽団。SWIPEのメンバーであった根本潤・歩兄弟と魚頭 圭に森 暁生を加え結成。1990年代後期の海外の激情HARD COREのバンドのライフスタイルと自主経営レーベル方式を実践していた。
具体的にその方式とは、「自主制作(CD、Tシャツ、バッジ)」「自主演奏会企画(新しい演奏場所開拓しつつ低価格でライブを開催)」「コミュニティの活性化(自主制作雑誌の発行)」であり、その根源はメンバーによる一軒家での共同生活であった。国内外の楽団関係者も多数この家に滞在することにより、より多くの情報と情熱を発信できたのである。
また、海外レーベルからも常に作品が同時にリリースされていた(1stALBUMは米dimmakより、SPLIT singleは仏waiting for an angelより)。現在はZ(根本 潤・歩、魚頭 圭が在籍),ASMEIAS(魚頭圭が在籍),hununhum(根本 潤・歩が在籍),Thin(根本 歩が在籍)とメンバーが重複しながらもより進化した音楽、文学性が進化・深化した楽団にそれぞれが所属している。
【作品について】
本作品「SHOUTou」(消灯)は、1998-2002年に活動した現在の「エモ系バンド」の元祖であるバンドの1つ、There Is A Light That Never Goes Outの2001年から2002年の彼らを記録したドキュメンタリー映画「光源」のDVD(123分)と、Complete Discography CD「点灯」を一つにした完全以上盤だ。
「光源」DVDは、久保田穣が映像作家として撮影〜構成〜編集まで行っている。当時映像学科の学生だった彼の卒業制作として創られた映画を大幅に再編集したものであり、当時の楽団の生活に密着しながら彼独自の感覚で多くの貴重な場面を捉えたものだ。この映画から2002年当時の20代中盤の人間の音楽以外の創造性が垣間みれる。
また、「光源」DVDの特典として早稲田大学学生会館で行われた完全自主運営企画「消灯」ライブが収められている。「点灯」CDは、2000年に発売された1stCD「IE(イエ)」と、2002年に発売されたフランスのバンドvanillaとのSPLIT single CD、初めて音源化となる楽団末期の2002年のライブより3曲が加わったものである。全12曲収録。
・DVD
"光源"
ドキュメンタリー映画+特典映像:早稲田大学学生会館「消灯」ライヴ収録
・CD
"点灯"
1. SURU
2. THIS FLAVOR
3. BOX
4. DISTANCE
5. PARALLEL
6. MOERO
7. ICHIBAN-SHITA
8. KARERU
9. HIJYOUJITAI
10. Hole
11. ISI
12. UnKnOwn
09/09/18