BLOODAXE TOURにて2024年7/20, 21に奇跡的初来日を果たす"DEADGUY"が1995にリリースしていた名盤"Fixation On A Co-Worker"のリミックス再発盤CDがMilitia inc.より発売!!!
95年Victoryリリースの名作がまさに奇跡的な来日直前に再発リリース、鈍く、不穏に叩きつける混沌としたメタリックハードコアは、以下infoにもあるように今、現在も、この2024にこそフィットするようなメタリックハードコアだと思います!
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1995年。創業6年目の黄金期と言うべきVictory Recordsからは、教科書に記されていてほしい、いくつかのエポックメイキングなアルバムがリリースされた。BLOODLET『Entheogen』、EARTH CRISIS『Destroy The Machines』、INTEGRITY『Systems Overload』などが挙げられるが、もうひとつ忘れてはならない重要なアルバムがある。それがDEADGUY『Fixation On A Coworker』だ。
DEADGUYは1994年、ニュージャージー州はニューブランズウィックにてChris Corvino aka Crispy(g | LIFETIME, RESSURECTION)、Dave Rosenberg(dr | FLAGMAN, MOUTHPIECE)、Keith Huckins(g | RORSCHACH)、Tim Singer(vo | NO ESCAPE)、Tim Naumann aka Pops(b)によって結成された。そのサウンドはNO ESCAPE(TURNING POINTのメンバーが在籍し、メタリック・ハードコアとHELMETのミックスを思わせる音楽性が印象的だった)や、SWANS影響下にあった後期RORSCHACHを彷彿とさせつつ、UNSANE、TODAY IS THE DAYをはじめとするAmphetamine Reptile Recordsスタイルのノイズロックへの接近をも感じさせるもの。つまりは、New Age Records、Watermark Recordsに象徴されるミドル~ニュースクール・ハードコアと、CITIZENS ARREST、LIFE’S BLOOD~BORN AGAINST、Vermiform、Gern Blandsten周辺からパワーヴァイオレンスやEbullition Records、Prank Recordsなどへと連なる息吹が融合し、かつ初期Victory Recordsという舞台で突然変異を起こした奇跡の集合体というわけだ。
1994年発表のEP2タイトル『Whitemeat』(Dada Records | Popgun Records)、『Work Ethic』(Engine | Blackout! Records)ではAmRepからの影響が顕著に窺えるが、『Fixation On A Coworker』では5名各々のキャリアやセンスがさらに溶け込んで洗練され、“マスコアの祖”とされる彼らの完全態を聴くことができる。後に90sハードコア / メタルコアのサウンドに欠かせない存在となるSteve EvettsとAlan Douchesのコンビによるエンジニアリングも、この作品をネクスト・ジェネレーションのベンチマークとするに相応しいものへと高めた要因のひとつだろう。総じて、細分化を極めたあらゆるサブジャンルがフラットに聴かれる現在にこそフィットするであろうアルバムとも言える。リリースからほぼ30年という年月を経てもなおフレッシュな作品であることは間違いない。