THE GUAYS(グアイズ)は3rdフルアルバム「あきらめることをあきらめたんだ」を10月にGEZAN主催の十三月よりリリースする。
Supercar、NOT WONKなどのエンジニアで知られるHiroaki Kanaiと作った前作「After my vacant」から約3年、録音、Mix、マスタリングエンジニアに坂本慎太郎、Ogre You Asshole、borisなどを手掛ける中村宗一郎を迎え、歯切れの良いビートと荒々しさ、繊細さを盛り込んだ全10曲33分が収録されている。
大阪で結成し、1stアルバムのリリースのタイミングで上京、一度ベースの脱退もありながら、2020年結成10年目を迎える。東京を拠点とし、十三月でGEZANとともに第一回目からの全感覚祭を作り上げ、レーベル活動をしながらも、全国各地の地方にツアーに行き、独自のパンクの繋がりを作ってきた。その中で何度も出会いながら、話し、鍛えあげられたバンドと一人立ちした個人、それが全面に押し出された歌詞と疾走する楽曲は色々な青を思い出し、タイムスリップしたような懐かしさと寂しさが未来に響く内容となっている。
今まではキャプテンがメインボーカルを取る曲が多かったが、今回のアルバムではヒロシメインボーカルの楽曲も増え、豊かになった曲のバラエティが飽きさせない。
そして、今回ドラムのゆっきーのコーラスワークも全編に冴え渡り、アルバムの彩りを鮮やかにし、とてもキャッチーなものにしている。彼女は「sings!」でバンド始まって以来初めてのリードボーカルをとり、これもまたシンガロングなパンクアンセムだ。MVもこの曲で川口潤監督が制作、実際の小学生が出演しゆっきーの幼少時代のエピソードを盛り込んだドラマ仕立ての内容だ。