再入荷!
infoより...
DSBが解散した。16のガキが始めたバンドが20年間RADIACALに走った。
コレからどうする?
人生の半分以上を費やしていたから、ぽっかりとね。小さくない空白ができた。
『ライブは無し。野心も無し。パンクロックのプレイを純に楽しみたい。』って欲求が先ず熾った。
1年で新旧織り交ぜ、各国のパンク50〜60曲くらいをカバーした。このリラックスしたセッションの中で新バンドの構想、VESPERAの青写真は形成されていった。
やっぱり「女性ヴォーカル」「メランコリック」「ユーロ」ぶっちゃけ「ポーランドパンク」が好きって再確認だった。
さじ加減間違えたら、救い様も無いくらいクサい音になる危険を孕むジャンルだ。
誰が表現出来るだろうか?
オレには意中のヴォーカルがいた。でもそのヴォーカルの近況など知らない。
MAYUMIという名前。Angelicaというバンドをやっていた。
引っ越しの度に淘汰される音源群にあって、AngelicaのCDRはいつまでもオレの傍から離れなかったのだ。
VESPERAがポーランド語でプレイするならMAYUMIじゃなくてもよかった。様式よりも埋没しないメンバーの自我。『VESPERAはユーロメロディックの中で止揚し日本オリジナルに発展』そんな構想、矛盾だ。前述の危険を孕むジャンル。
それほど近しくもなかった彼女の参加を人伝にとりつける事が出来、VESPERAは始動した。そう、まずMAYUMIのヴォーカルありきだ。
MAYUMIに断られたら、VESPERAという表現体は成り立たない。きっと別のパンクロックを楽しんでいた。
その後、幾多のメンバーチェンジを経て、今作のラインアップであるHAJI,ISAOと合流。
ex.Alliance。HAJIのベースラインだけでどんぶり三杯はいけるだろ? HAJIが音塊の間隙を埋める事で耳の肥えた玄人連中をも唸らせる。
VESPERAのサウンドってギリギリの境界線をゆく事を楽しんでるフシがあるんだ。
東京クラスティーズの夜明け前から長きに渡って轟音を轟かせ活動してきたHAJI。SPIDERSやらSCUM OF TOYTOWNなど、彼のアナザーサイド、メローなエッセンスを硬軟よく織り交ぜることでギリギリの音的境界線上で遊ぶVESPERAの軌道を正してくれる。
CapturedというヒリヒリするよなDistort Thrashバンドにあってもどこか野趣のあるギターのあじ。オリジナルパンクのドライブ感を見抜く。オレが感じてたISAOだ。あの塩梅が欲しかった。けどISAOには裏切られた。いい意味で。空間系、DOPEでダブ、スカ、時にヒステリックなギターなどを爪弾く。ISAOのギターに悪ノリしVESPERAの境界線上での遊びが始まるのだ。
でもISAO自身に確りとしたPUNKのギターが染み付いていているから「VESPERAはPUNK」なんだ。コレ重要。そして断言出来る、VESPERAという表現体がISAOのギターを解放している事を。
そんな4人のメンバーで紡いだVESPERA PUNK。
VESPERA 1st Album『VEX』
境界線上をゆくユーロメロディックパンクの止揚。
変革を始めようぜ。変革を迫られる前に。(VESPERA / EIJI)
1. VOGUE
2. VISTA
3. VAIN
4. VILE
5. VASE
6. VOICE
7. VOID
8. DIRT COVER
9. VENGEANCE