技術とか根性論、思想、活動とかなんだとか、そんな話ではない。なんと言おうか。なんと言えばいいのか。理屈などは後から作って楽しめばよい程度の話であるのだが。まあとにかく掻き鳴らせ、喚け、ぶち当たれ。日常は地中であり、隙あらば這い出て不満に噛み付き、毒を垂らす。汗水垂らす話には唾を垂らす。行儀の悪いイマジネーションを餌にしてしまう莫妄想のパンクロックバンド。“過去”とか“現在”とかなんだとか、そんなものかっこよければどうでもいい。幾ら真顔でそれを語っても、残された音を爆音で鳴らせば大抵は吹き飛んでしまう。そうやって出来た歴史だ、地続きであることは確かで同じ位置。1977年から2014年。そういうバンド。このレコードは2051年でもなんら変わらないって事。ただセンチピードは現在活動中で、これはとても運が良い。リアルタイムを楽しめる。それとキラーパンクって言葉が所謂レアレコードを指す言葉ではなかったということでもあった。そのくせ日本語の乗る唯一無二のこのサウンド。それはもう愛する限り。パンクロックってこうだ。
(THE LAST SURVIVORSミチアキ)
14/08/15