羅針盤、渚にてと並び関西三大うたものバンドと称されたラブクライの中心人物で、ラブクライ活動休止後はPONY、LETTER、三沢洋紀とゆふいんの森、真夜中ミュージックといったバンドで活動し、昨年は柴田聡子の1stアルバム『しばたさとこ島』、今年は都市レコード『road to you』のプロデューサーとして、その音楽的才能を遺憾無く発揮した三沢洋紀。
彼が、元THE BITE / U.G MANの岡林コゾウ大輔、OKミュージックボールの中川克志、ラブクライのメンバーでもあった宮地健作と結成したバンド、三沢洋紀と岡林ロックンロール・センターが、2012年7月発売のCD-Rの8曲入りアルバム『三沢洋紀と岡林ロックンロール・センター』に続き、ファースト・フル・アルバムを完成させた。
三沢洋紀にとって、プレスCDとしては2012年2月発売の『真夜中ミュージック』(限定300枚)、全国流通盤としては2009年の『三沢洋紀とゆふいんの森』以来となる本作は、プロデューサーにKIRIHITO、GROUP、younGSoundsのメンバーとして、刺激的なサウンドを追求し続けている竹久圏を起用。
予てからお互いの活動に注目していたという二人がここ数年で急接近し、三沢にとっては念願の竹久とのコラボレートが実現することとなった。
ラブクライ時代から定評のある三沢のソングライティング能力やポップ・センスは更に磨かれ、ギター・プレイヤーとしても参加した竹久のハードコアやクラブシーンにも精通した不良性の高い歪な音像やリズム・センス、ジャンルを超越したオルタナティヴなエッセンスによって、単なるうたもの作品では味わうことの出来ない多彩な魅力が詰まった傑作アルバムとなった。
録音、ミックス、マスタリングは近年のテニスコーツやマジキック作品には欠かせない存在となっているサウンド・アーティスト、大城真が担当。
三沢の甘いヴォーカルといぶし銀なバンド・アンサンブルによる、アーシーかつアーバンというアンビヴァレンツなサウンドが奇跡的に融合した、今の日本では他に例を見ない、洒脱な大人のロックンロール・アルバムに仕上がっている。
人生の酸いも甘いも知り尽くした男達が奏でる、この豊潤なバンド・サウンドにどっぷりと酔いしれて欲しい。
1.「半透明の男」
2.「セプテンバー・ジョー」
3.「真夜中になれば」
4.「とびらをたたいて」
5.「低空飛行のブルース」
6.「夜の羊」
7.「7 daysは狂っている」
8.「ハードレインのコート」
9.「ペーパーローズ」
10.「むすんだうた」
作詞・作曲:三沢洋紀
編曲:竹久圏 & 三沢洋紀と岡林ロックンロール・センター
プロデュース:竹久圏
録音・ミックス・マスタリング:大城真 at 西荻窪 大城真スタジオ(May 10 – July 19, 2013)
メンバー:
三沢洋紀(歌/アコースティックギター/エレキギター/パーカッション/ハンドクラップ:M9, M10)
岡林コゾウ大輔(ベース/コーラス)
宮地健作(キーボード)
中川克志(パーカッション/コーラス)
ゲスト:
竹久圏(エレキギター:M1, M6, M9/アコースティックギター:M3/エフェクト:M7/ハンドクラップ:M9, M10)
大城真(ハンドクラップ:M9, M10)
絵:箕浦建太郎
デザイン:坂脇慶
13/11/24