想い出波止場、羅針盤、Rovo、Para、ボアダムスとジャンルを飛び越えて縦横無尽に音楽活動を展開しているギタリスト・山本精一のカバー・アルバム。
近年、リリースやライブ活動が盛んになっている山本精一の歌もの。そのルーツになったであろう50、60年代のフォークを軸にした選曲で、ライブでも定番となったカバー曲をたっぷり楽しめる。
静かで神秘的なPete Seegerの「Turn Turn Turn」に始まり同じくPete Seegerの「We Shall Overcome」で終わるまで、ギターを中心にミニマルに鳴らされる演奏に引っ張られ彼の内面世界を旅してるかのような錯覚と不思議なメランコリーに溢れている。
カバー曲集ながら山本精一のフォークの名作「なぞなぞ」以上にプライベートかつパーソナルな部分に関わっている作品になっていると思う。
非常に丁寧に演奏されていてオリジナルに対する愛もあふれている。ただただ純粋にすばらしい。
1. Turn Turn Turn (Pete Seeger)
2. I Believe In You (Neil Young)
3. Circle Game (Joni Mitchell)
4. For Absent Friends (Genesis)
5. オーブル街(ザ・フォーク・クルセイダーズ)
6. 失業手当 (高田渡)
7. そして船は行くだろう(あがた森魚/岡田徹)
8. Ramblin’ Boy(Tom Paxton/高石友也/岡林信康)
9. からっぽの世界 (ジャックス)
10. We Shall Overcome(Pete Seeger Version)
13/01/18
