8月にアルバムをリリースしたばかりのJESUが早くも新作をリリース。
今作はバンド編制で奏でられる哀愁ヘヴィロック+シューゲイザー・ポップの趣。
この8月に久々の新録単独作『Infinity』、そして日本でのみ廃盤レア・トラック集『Pale Sketches』を再リリースしシーンの最前線に戻ってきたJESUが、続けざまに新作をリリースする。
本作は『Infinity』と並行して作業が進められていた作品だが、決定的に違うのは創作スタイルだろう。全て独力で作曲から演奏までを行った『Infinity』に対し、本作は07年のUSツアー時の3人編制でレコーディングされている。そしてJESUの音楽性をさらに押し広げていかんとする挑戦心に貫かれた前作とは異なり、JESUがこれまでの作品で生み出した‘ヘヴィロック+哀メロディ+シューゲイザー’というスタイルにさらに磨きをかけたのが本作だ。かつてNAPALM DEATHやGODFLESHで怒号と憤怒を撒き散らしていたのが嘘のように、JESUでの大胆なポップ・テイストはJustin K.Broadrickのキャラクターと相俟って、唯一無二の存在と天使性を感じさせる。
本作はアメリカではMark Kozelek主宰のCaldo Verdeからリリースされる。RED HOUES PAINTERSを率い、今はソロで格調高い音楽を聴かせる才人とJustinが互いに尊敬し合って始まったプロジェクトは、音楽シーンの奥深さを感じさせる。
これまでのJESU日本盤リリース同様、今回も完全未発表テイクがボーナス・トラックとして収録。
09/11/11