世界的な支持を得ている東京、日本が誇るインストゥルメンタルロックバンドMONO、、、バンド結成10周年を迎えるこのアルバム制作の為これまで5年間ノンストップで続けてきたツアーを休止しアルバム制作に1年もの時間をかけて作り上げられたのがこの5thアルバム、前作you are thereから3年ぶり引き続き奇才スティーブアルビニ録音での新作。
全7曲、約70分にも渡る大作となった今作はアルバムタイトルであるHymn To The Immortal Wind(不死の風への賛歌)という、ひとりの少年と少女の生と死、魂の永遠性をめぐる、今作の為に実際に書き下ろされた物語に基づいて制作されたもの。
これまでの作品でも聞ける凄まじく壮大な世界観は20人ものストリングス、フルート、ピアノ、鉄琴、ティンパニー等のフルオーケストラを使用したことにより凄まじい音の広がりを見せるとてつもなく壮大な世界観を作り上げ、Mono史上において最もドラマティカルでシネマティックで奥深い。
どこまで続くのかわからない、この壮大な世界の中でゆったりだけども着実に確実に流れ行くストーリー、とてつもない美しさ、優しさに包み込まれるようなあたたかさ、触れると消えてしまいそうなほどの繊細さ、ほとばしるエモーション、そして恐ろしいほどにヒリヒリとした緊張感、、時に暗雲が立ち込め吹き荒れる嵐、その暗闇の中照らされる希望の光、、、
世界の終りに近付くに連れ感じる悲壮感、その悲壮感とは逆に新しい何かが生まれゆく希望が交錯する。
人が生きる上で改めて感じなくてはならないと思う生命感に満ち溢れている。
現在、数多く存在するインストゥルメンタルバンドとは確実に一線を画す傑作がここにある!