メキシコのネオクラスト、Habak『Ningún Muro Consiguió Jamás Contener la Primavera』日本盤リリース!初の国内流通盤
悪名高きメキシコ・ティフアナにて結成されたHabakはスパニッシュエモクラストの文脈を継ぎ足す現在進行形バンドの中でも最も注目すべき存在。
2000年代に深い痕跡を残したスペインのEkkaia、Madame Germen、Das Plagueといったバンド達に代表されるエモーショナルな演奏と寂寥感のあるメロディ、キラーリフを踏襲し、長尺な楽曲の中でもドラマティックかつ緊張感を保つ表現力の高さはIctusにも通じる魅力もある。
先人達の意志を受け継ぎながらも表現の核は現代に生きる彼らが直面する悲しみ、絶望感、怒り。しかし渦巻く感情はネガティブに絡みとられることなく芸術として昇華され、クラシカルな美しさとハードコアパンクの激しさが混じり合い音に現れる。
緩やかなパートも多くEmo/Screamoにも共鳴する部分もあるがそれは音だけではなく、内省的な世界観、歌詞、そしてFall Of Efrafa/Light Bearer等多くの作品を手がけるAlex CFによるアートワークにも表現されており、花や虫、有機的な生態系システムを人間が作り出す資本主義的システムと対に置かれている点にも深い視点がある。深層にある表現には今の日本に住む我々としても無関係ではいられない問題意識があり、彼らの作品を国内盤としてリリースする理由は十分に感じられるはず。
バンドは2010年代中盤から活動を続けており、2020年代に入ってからはメキシコ国外にもその名が知られる存在となっているものの日本国内で流通するのは今回の作品が初となるため、まずは彼らのフルアルバム『Ningún Muro Consiguió Jamás Contener la Primavera』を国内盤仕様でリリースする。
日本語対訳付で2024年3月22日リリースとなります。
[Habakについての説明]
マフィアカルテルの争いから発展する犯罪率の高い都市としても悪名高いメキシコ・ティフアナにて結成。
2015年に『Insania』、2018に『Un minoto de obscuridad no nos volverá ciegos』とEPをリリースし、2020年にはドイツの名門レーベルAlerta Antifascista Recordsよりフルレングス『Ningún Muro Consiguió Jamás Contener la Primavera』をリリースする。
以降も2022年と2023年とスプリット作品をリリース。
ライブでの評価が高く、音楽的に表現力が優れていることはもちろんだが、政治的であり観念的でもあるアート的表現にも魅力があり、メキシコ国内外で多くの支持を獲得している。