SMASH YOUR FACE、現在の6人編成初となる音源は2曲入り片面ソノシート2枚組!!!
プロデュースはAtsuo(Boris)、アートワークは植地毅が担当。
片面ソノシート2枚組セット、音源が聴けるQRカード付。
「デクライン」な時代のLAパンク。そう、マッチョになりすぎてないやつ。はたまたUS要素を取り込み始めたばかりのアーリー・ジャパニーズ・ハードコア・パンク。それともアメジャン着たUKパンクかロンジャン着たUSパンクか・・・・・・。
いやいや、こうしてなにかに例えようとしてもどうもしっくりこない。なにかに似てるようで誰にも似てない。ルチャ・マスクのメンバーがいるからつってもドゥワーブスより粗野で、トラッシュ/スカムというには骨格もしっかり。おまけにスラッシーなのにキッチリバッチリロックンロールときたもんだ。
どこにでも転がってる手垢のついた言葉なので言いたかないが、SMASH YOUR FACEは「唯一無二」。圧倒的な個性と独自路線でこれまでもずっとそしてこれからも爆走し続けてるバンドなのである。
SMASH YOUR FACEは80年代後半に結成。ハードコアパンクのライブに通いながら UK、US、国を問わずハードコアを愛する者たちが集まって始動。数多くの作品といくつかのメンバーチェンジを経て、2018年、横浜のヒップホップ・ユニット「サイプレス上野とロベルト吉野」のロベルト吉野と初セッション。後にターン・テーブル担当でロベルトもメンバーに巻き込み、更にそのサウンドに混沌をもたらすことになる。
現在のメンバーは以下の6人。
・Nangchang: Vocals
・El Hemp: Vocals & Bass
・KB (Killer bitch): Vocals, Guitar & Tambourine
・32: Vocals & Guitar
・Matsu: Vocals & Drums
・Roberto Yoshino: Vocals & Turntable
このようにどっからどう見てもただ者じゃなくただ事でもないラインナップで放たれた彼らのブランニュー音源(ソノシート)は、あのBorisのAtsuoがサウンド・プロデュースを手がけ、アートワークは彼らの盟友・植地毅が担当。ぼんやりしてると停滞、低迷しかねないシーンに傷痕をしっかりつけるにもってこいの布陣で密造された。
これまでの彼らは「あっ!」という間に駆け抜けていく衝撃加速型が故に、いい意味で「アルバム一枚で一曲」、「ライヴ全体で一曲」みたいなイメージがあったのだが、今回は個々の楽曲がいつも以上に際立っている印象だ。
もはやベテランともいえるキャリアを持つ彼らだが、それに決して胡座をかくこともなく、ここらでもういっちょやらかそうとしている感をひしひしと感じるのが痛快極まりなし。
SMASH YOUR FACEはまだまだ寝ぼけた我らの横っ面に平手打ちをくらわせ続けていくれる。こちらもそれを全力で受け止めようではないか。
(TEXT:恒遠聖文)"