AIWABEATZ vs. preparationset
茨城を拠点に活動するダブバンド、preparationsetが2020年にリリースした名作1stアルバム"perception"をAIWABEATZがスクリュー処理!!!
"perception"も素晴らしい作品でしたがそれをAIWABEATZによるスクリューにて更にとんでもないことになった
"no perception"と題された作品をside Aにside Bには"perception"オリジナル音源を収録、
カセットテープフォーマットでのリリースも最高、ばっちりな内容でございます!!!
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スクリュー・サイエンティストAIWABEATZがpreparationset『perception』(2020)の全収録曲を低速ミックスした「no perception」をサイドAに収録。サイドBにはオリジナル音源を全編収録し、『perception』のエクスパンデッド・エディションとしても機能する仕様です。
スクリューと呼ばれる低速再生によって時間の伸長をもたらす手法は、座標間の距離を拡大こそすれど、決して空間を希薄にするものではありません。真空状態においても観測できる物理現象と同様、グリッド内には数多の要素が詰め込まれ、互いに作用し合っています。時に解像度を下げた幻惑的な効果として用いられるこの手法が、場面によってはむしろオリジナル以上に明瞭で豊富な情報量を認識させてくれるのです。「no perception」では、AIWABEATZによるローレンツ・ブーストが標題通り知覚のアウトサイドを現出させ、全く新しいエクスペリエンスを提供します。
片面1曲ずつのラウドカット45RPMダブプレートを「Wax Alchemy」にて製造し、33RPM再生と共にオリジナルの時間軸を裁断、AIWABEATZ自身の解釈で再構成した「no perception」は、岸野雄一、坂田律子らのコラボレーター、Americoの一員、音楽ライターなど多彩な顔を持つDJ・谷内栄樹の自宅にて録音。Terry Riley『In C』に通じる解釈領域の変化によって、単一の音響作品としてのみならず、preparationsetのバックグラウンドにあるノイズやスラッジィなハードコア・パンクのムード、タイトなリディムとAIWABEATZの造詣がクロッシングしたのであろうデトロイト・テクノの如き瞬間、LES RALLIZES DÉNUDÉSを想起させるサイケデリアなど、『perception』を聴き込んだ耳にもフレッシュな内容です。聴き手によって多くの分岐が発生することでしょう。マスタリングはDJ / ビートメイカー、グラフィック・デザイナーとしても活躍するSHOTO(Underowls Lab.)が担当。オマージュたっぷりのカヴァー・アートおよびデザインは、『BRUTUS』(マガジンハウス)、『POPEYE』(マガジンハウス)、『Music Magazine』(ミュージック・マガジン)、『TRANSIT』(講談社)、『山と溪谷』(山と溪谷社)をはじめとする雑誌挿画 / 表紙や、EMC、グッドラックヘイワ、OQTO、環ROYらのカヴァーなどを手がけ、AIWABEATZとは旧知の間柄でもある画家・東海林巨樹によるもの。
Side A (31:46) | AIWABEATZ "no perception"
01. no perception
Screwed by AIWABEATZ.
Mastered by SHOTO (Underowls Lab.).
Side B (31:50) | preparationset "perception"
01. sound check
02. ten months
03. first train
04. stagnant
05. 333
Recorded by noguchitaoru at Ochiai soup 05.26.2019.
Mixed by Takumi Otani (Music Plant), kanata lab and preparationset.
Mastered by Makoto Oshiro.
Produced and arranged by preparationset.