激情ハードコアを基盤とした音楽性からスタートした彼等。よく比較に上がるバンドだと、envy / heaven in her arms等があげられるが、激音/壮音系のバンドとは似て非なる深化を遂げており、作品を増す毎に独自の暖かみのあるメロディーラインと【静】と【動】が交差したエモーショナルかつキャッチーな楽曲に磨きをかけてきた。
ボーカル・後藤の叫び声を主とした歌唱は、所謂絶叫系とは異なり、言葉の響きを大切にした歌の延長にあるエモーショナルな声を聞かせる。楽曲面でも、感情を揺さぶる激情的なアプローチを随所残しつつ、より2本のギターの奏でる旋律の繊細さと耳に残るキャッチーさに磨きがかかり、インディーロックともハードコアとも異なる楽しみ方ができる。どこにも属さないその音色は、彼等にしか鳴らせないまさに唯一無二のもの。
2017年3月にリリースされたKEEP AND WALK 10周年コンピ作品へ収録した「足跡」、2013年にリリースした、京都のnimとのスプリット作品『Suggesting the possibility』へ収録した「跡に幻」「舟を編む」の2曲も収録。
ジャケットは、yuvikiri zukei (向達郎 / kamomekamome)がデザインを手掛ける。