ドゥーム・クリエイター集団CORRUPTEDのドラマーChewと、ハーシュ・エレクトロニクス若獅子GUILTY C.との両者必然とも言える暗黒邂逅ユニット『begottened』のファースト・アルバム。
発信音(発信源?)と成るドラムセットにマイキングを施し、Chewが殴打するその異様なlowbeatをGUILTY C.が自身のエフェクター牙城からリアルタイムに過剰にサウンド・イコライジング。
このサウンドは誤解を恐れずあえて言うならばDUBではないだろうか。
時には70年代のリー・ペリー一連のサウンドメイクをも彷彿させるbegottenedの凶悪でプライマルな音像はまさにDUBとの既視感と言える。しかし、そのDUBさえも踏襲する異形のエクスペリメンタル・ダーク・ミュージックがここに解禁。
text by 吉田ヤスシ (bonanzas)