オーケストレイションとのコラボなど、様々な挑戦を続けて来たMONOが再びバンド4人での表現に回帰した衝撃作!
1999年の結成以来、その音楽性を追求しながら、その活動拠点を海外へ。ライヴハウスを自分でブッキングし、ツアーを重ねるところからスタートし、10年以上の歳月をかけてワールド・ツアーを成功させ、海外フェスのヘッドライナーを務めるまでに至ったMONO。その彼らが2作同時リリースとともに原点回帰。
MONOにしか鳴らせない、美しい旋律とノイズ、そして極限まで追求したサウンドスケープを"Rays of Darkness"と"The Last Dawn"として作品化。MONOが遂に辿り着いた"明と暗"の極北を同時リリースする。
『Rays of darkness』
『Rays of darkness』の特徴は、何であれオーケストレイションをこの15年で初めて使用していないことだ。滑らかでドラマティックなインストに高い評価を受けていることだけでも注目に値し、まるでオスカー受賞にふさわしい映画音楽のようだと思うかもしれない。
だが、むしろ『レイズ・オブ・ダークネス』は、狭く混雑したホールの中で吹き出すジェット・エンジンに似ている。これはMONOにとってこれまでで最も“ブラック”なアルバムだ。焦げ付くようなリフ、破滅的なリズム、そしてポスト・ハードコアのパイオニア、envyのTetsuya Fukagawaがもたらした思いも寄らないコントリビューションのコレクション。
アルバムの終わりは、ひずむギターのくすぶる残骸と不穏なドローンで、MONOが一見終わりのない暗闇に目の眩むような光線を放射した日々を最後まで追悼している。