商品詳細
【V.A / Vicious and loud (7epx2) Persona unknown 】
販売価格:1,300円
(税込)
USのスペイン語ボーカルのバンドのみ9バンドを集めた7ep、2枚組のコンピ作品が先日単独7epも当店に入荷していた東京ハードコア、PINPRICK PUNISHMENTのイワミ氏のレーベル、Persona unknownからリリースされました!
当初は2009年にリリース予定であったとのことで現在は活動していないバンドもいますが。。。収録バンドはex-Los CrudosのN/Nをはじめ、En La Olla、Sleeping Creepers、Sin Nombre、Ultratumbados、Diente Perro、Los Sobrios Emputados、Jenny Fatale Y Los Degolladores、Deskonocidosの全9バンド、12曲を収録!
500枚プレスで国内流通は350枚となります。
En La Olla (New York/New Jersey)
The Skabsのメンバーと当時まだ英語をそれほど話さなかったメキシコ人ボーカリスト、ポーランド人ドラマーが結成していたバンド。ヒリヒリ張り詰めた緊張
感のある素晴らしいライブをしていて思わず泣きそうになった。Joy Divisionや東欧N.W.にも影響を受けた繊細なギターが響き、緊張そのもののボーカルが内的に捉えたメキシコでの人生/当時のN.Y.での生活を歌っている。現在は解散、生と死というバンドで活動した後にDischakaを始動させている。En La Ollaはもの凄くナイーブで最高のバンドだった。
N/N (San Francisco)
Martin CrudoがNeedlesで並行させて活動していた弾丸PUNK/HC。2枚の7 inch EPをリリースした後に解散。Vicious And Loudには1st EPのレコーディング時に録った未発表曲を収録。もちろん弾丸ナンバー!!!!
N/Nのコンセプトにはバスクのパンクというのがあったそうだ。この歌の怒りもそこからなんじゃないかなと思っている。レコードのインサートにはKolaの近藤君が撮ったベーシストの写真をレイアウトした。そして先日にはMartinからN/Nを再始動させるという嬉しいメッセージが届いたばかり。
Sin Nombre (New Jersey)
僕が2006年に初めてシカゴを訪れたのはLatino Punk Fest 2006に行くためだった。シカゴに着いて最初の2日間は日本を発つ前に連絡をつけていたNo Sloganのメンバーに何度となく電話をかけても全くつながらず、宿の受付と小さな食料品の店員としか会話をしていなかった。全くの孤独のままFestの会場まで電車移動をし、目的の駅に着いた瞬間に話しかけてきたのが後のSin Nombreのドラマーだった。Los CrudosのTシャツと破れたジーンズに反応したそうだ。そこから2人で1時間のあいだにビール12本を飲みながら、あれやこれやと話を始めた。彼はアルゼンチンから1人でやってきていてHuasipungoと友達だとか….つまり彼も孤独だったわけだ。
Sin NombreのギターはHuasipungoでも弾いていた。ペルーのKaosに影響を受けたという粗暴でピュアなHC。メンバーはそれぞれの国に離れているが現在も活動中。
Ultratumbados (Chicago)
30/30という80’s Spanish HCスタイルのバンドで活動していたメンバーが新ベーシストを加えて結成、Goth/Dark Wave/Spanish Punkに影響下の3人組バンド。荒さが残ったダークかつ感情的な8ビートのPunkはこのころのシカゴには少なく、シンガー/ギターリストのGabrielはDaily Void/The Fuctional Blackoutsとも交流を持っていた。2006年頃にシカゴのラテンパンク・コミュニティでは音楽的な変化が現れていたようで、Death In JuneなどIndustrial系のバンドにも傾倒していた。だがLos Crudosの功績はとても大きく、自分たちのコミュニティのために身を捧げる姿勢は音楽が変わってもライフスタイルは変わっていないように思う。たとえ
ば貧困層にいるコミュニティの仲間の家の補修だとか無料・無償でのヘルスケアをしていたり。現在はPopulation(ex No Slogan,ex
Ultratumbados etc)とRumores(ex Charles Bronson,ex No Slogan,ex Ultratumbados etc)で活動中。
Diente Perro (Puerto Rico)
Latino Punk Fest 2007年で演奏していたこのバンドこそまさにVicious And Loudとしか言いようがない。危なっかしくて騒々しい!!! この年のFestで一番の盛り上がりを見せていた。80年代のU.S.
PunkからU.S. HCに移っていくときのサウンドにカリブならではの情熱的な感情が加わっている。どこか湿り気を感じさせるのが特徴になっている。僕が観た最初のステージにはPuerto Rico先住民族のタイノスとスペインからの侵略と戦った海賊のいでたちで現れ、シンガーのPeluはサーベルを持って歌った。そして600人程いる聴衆の前で僕と友人をJaponから友達が来ているぜって紹介してくれた。Festのあとのパーティーに向かう8人乗りの車に僕らは15人ほどで乗り込み、フリーウェイで白煙をあげて車はガードレールに衝突した。Vicious And Loudには代表曲のNo Jodas Masを収録、ボーナスCDには日本にもやってきてくれたTropiezo/Juventud CrasaのJoseがキーボードを弾いた情熱ナンバーも収録されている。現在も活動中。
Los Sobrios Emputados (Wyoming)
彼らは山あいの州から驚くほど古びたロングタイプのバンでやって来ていた。車のドアが開くと、廃パーツで組み立てた見たことも無いデザインの手作り自転車が現れた。
その自転車は2人乗りになっていて、メンバーの痩せた体より場所をとっていた。Los Sobrios Emputadosは南米のHCにAus Rottenのような90年代のAnarcho Punkが加わっているように感じた。とてもストレートなのにどこか現代的なキレがある。
そしてArticles Of
FaithがFavoriteと言っていたように政治的なメッセージが前面に出ていた。自転車のパーツをよくいじっているようで、手が真っ黒
に汚れたまま演奏をし、手首には古くなってしまった黒ずんだチェーンが巻きつけられていた。本作品ではDemoからのリマスター音源を収録。現在は解散、Negative Degreeなどで活動中。
Jenny Fatale Y Los Degolladores (Puerto Rico)
2007年にシカゴをあとにしてカリブ海のPuerto Ricoに僕は飛んだ。極彩色のビビッドな島のPunkバンドがミニシアターで演奏しているのを見た。このバンドは女性ボーカルのJenny Fataleをフロントに楽器陣はならず者といったような風貌だった。
Puerto Ricoのバンドは80年代前半のU.S. Punk/Spanish Punkの影響が強い。このバンドのライブでは他のバンドのメンバーが次から次にギターを弾いてマイクの取り合いになっていた。沢山の人数がステージに上がり笑顔で演奏をする夢のような空間を作るDreamyでPopで現実の切なさも表現できるバンド。Anaも名曲だけどこのレコードにはBobを提供してくれた 。