「presidnets heights」とLABELの冠を付けたこのアルバムは、HIP HOPでありFUNK。
全て自らのオリジナルトラックにRAPはもちろん、客演とテーマも全て自身が構成、現在、過去、そして未来へのつながりを感じさせるクロスロードに立つ標識の様な作品になっている。そして、それはFUNKとHIP HOPの新たなクロスロードでもある。
この作品はTONOSAPIENSの見た世界や夢。曲は全てTONOSAPIENSが作っているが、自身がRAPで参加していない曲も入っている辺りが面白いし、重点との一つと言える。それは、TONOSAPIENS自体がこのBIRD FUNK SHOWの指揮者である事を意味するからだ。
参加アーティストとしてはINGLORIOUS BASTARDSの構成メンバーであるCIAZOO、MEDULLA、RAMB CAMP、ROCKASENからの参加はもちろん。旧交の深いRUMI。北海道からは、最近のDJ DOGG(MIC JACK PRODUCTION)のリリースツアーにも参加していたYAS I AM (CHOCOLATE FACTORY)や、NORTH SMOKE INGの2ndアルバムも記憶に新しいMUTAが参加。2011年のベストアルバムの声も強いERAを筆頭に、クルーであるD.U.OのメンバーOS3、O.I.が参加。
また、TETRAD THE GANG OF FOURからはSPERB。そのゲリラ的な動きが話題を呼ぶCRACKS BROTHERSからはYOUNG MASONも。最近ではSD関連のリリースで、再びその狡猾かつ闇にせまったGANGSTA RAPを聞かせるNOTORIOUS KNZZ。RGFからは、日本語RAPのBEST KEPT SECRETとも言われる、KING 104。1stアルバムがHIP HOPに衝撃を走らせた東海の誇るKING OF HIP HOP、YUKSTA-ILL もTYRANTより参加。と非常にバラエティーに富んだ内容。
そして、そのつながりは音楽によるもの。そこがこのアルバムの大切な所だ。例えば、HI-DEF, ERA, O.I.,にSPERBという組み合わせで作られたCOFFEE SHOP。YUKSTA-ILLをfeatしながら意外にもレイドバックチューンなFLEDGE IN THE NIGHT 。全ての曲がただのfeaturingではなく、一つの楽曲を産み出すべくPRODUCEされている。
この作品は純然たるHIP HOP。純然たるFUNK。そして純然たる音楽。そして100% PUREなTONOSAPIENS。
1. Let's Meditation ft. NGRAUDER
2. Star Conductor
3. Planet Hype ft. NGRAUDER
4. Can You Feel It !? ft. Lil MERCY
5. Welcome to A Funk Show ft. FUNK A
6. Fledge in The Night ft. YUKSTA-ILL
7. E.Z.O State of Mind ft. MUTA
8. I Don't Know, U Don't Know? ft. OS3
9. Fly Navigator ft. OS3 & ERA
10. One Shot Kill ft. KING104
11. Knock Town ft. KING104, HI-DEF, Lil MERCY, SPERB, & YOUNG MASON
12. Unstoppable ft. ILL-TEE
13. Coffee Shop ft. SPERB, ERA, O.I. & HI-DEF
14. Hell Yeah ft. YAS I AM, HI-DEF, MASS-HOLE, & DJ SEROW
15. Root Out ft. NOTORIOUS KNZZ
16. Livin' Life ft. FREEZ
17. Flows Slowly2C
18. Space Cruising ft. RUMI
19. Fucked up time
20. SquAll ft. ROCKASEN
■BIOGRAPHY
旭川でC.I.Aを結成。札幌に活動拠点を移動。SHUREN THE FIREのサイドMCとして初めて東京のステージでのLIVEで音楽に感銘を受ける。NORTH SMOKE INGや後にCHOCOLATE FACTORYを結成するメンバー等と活動を共にする。C.I.AのHI-DEFが東京に拠点を移し、北海道と東京で分かれて活動を続ける中、初期のクラッシクと言えるシングル "one dub" をアナログでリリース。東京での出会いにより、TONO自身も東京に活動拠点を移し、直ぐにBUSHMINDのアルバム「bright in town」にRAP参加。BUSHMIND、DJ PK、Lil MERCYの加入と共にC.I.AをCIAZOOに改名。それに前後して、C.I.Aの未発表音源を集めたアルバム「lost tape vol.1」をリリース。多くの反響を得る。KEMUIやRUMI、MEDULLA等、HIP HOPシーンでの活動は基より、STRUGGLE FOR PRIDEやPAYBACK BOYS、DREAD EYE、LOW VISION等のBANDと、BUSHMIND、DJ PK、STARRBURSTを始めとするSEMINISHUKEIと活動を共にする。DJ NOBU (FUTURE TERROR) やROCKASENと言った千葉のARTISTと親交を深め、HIP HOPだけでなく、HARD CORE PUNK, TECHNO… と質の高い雑多なARTISTとの活動により、CIAZOOの名を好事家と遊びのプロを中心に広めて行く。こういった動きは音楽雑誌「REMIX」等にも取り上げられられている。CIAZOOという存在を見事に落とし込み、「今もまだ最新」との評価を受ける都市型かつ宇宙型で野蛮でバウンシーな1stアルバム「logic work orange」をリリース。より多くの都市や後にINGLORIOUS BASTARDSを結成する事になるRAMB CAMPとの深い繋がり等、ARTISTとのコネクションを広げ深めて行く。
TONOは自らが「BIRD FUNK」と提唱し続ける全てを飛び越えるFUNK SOUNDを作り上げるべく、ソロとしての最初の作品の制作に着手。CIAZOOの歪んだ世界観を土着的で壮大にしたてあげた、この「TONOSAPIENS」と題されたアルバムは流通等の問題で大きな成果を上げる事は出来なかったが、CIAZOOと同じく今も高い評価を得ている。
CIAZOO / ソロ作の制作と共に、PAYBACK BOYSといったHARD CORE BANDからSKYFISHやLUVRAW&BTBまで数多くの客演をこなす。
RAMB CAMP , MEDULLA等とINGLORIOUS BASTARDSを結成。この頃になると名義をTONO from CIAZOOからTONOSAPIENSへと変更。INGLORIOUS BASTARDSのEP、アルバムリリースの為にWDsoundsと共に新レーベルPRESIDENTS HEIGHTSを立ち上げ、作品をリリース。INGLORIOUS BASTARDSのアルバムに関してはトラックメイク、RAPのみならず全体のディレクションもPRODUCE。
2011年より自宅をスタジオとして機能させる。同年に大きな評価を得たERA「3words my world」は全てこのスタジオでRECORDING作業を行った。また、それと同時にERA、KEMUI、YUKSTA-ILL他、トラックを多くのARTISTの作品に提供している。
今回TONOSAPIENSの名義としてはデビューアルバムとなる、「presidents heights」はこれまでTONOSAPIENSが続けて来た、ラッパー?トラックメーカー?プロデューサーとしての音楽の関わり方の一つの形を表現する。自身が探求して来たFUNKを表現する。自身の歩いて来た道がつないだ仲間達を表現する。過去と現在と未来が混じり合ったクロスロードが3月28日に現れる。