以下infoから転載します!
パンク雑誌『MOBSPRROOF』からのVoのムネ氏の発言を今回のアルバムを言葉で表すとしたら最も適切な発言となっているので引用させてもらうことにしました。
『アルバムのテーマが旅のイメージって感じで。チェルシーの考えとしては、暖かい時期に旅をしながら聴いて欲しいっていうコンセプトがあったので。
ウチらは元々…今までの作品でもそうだけど、喜怒哀楽…ハードコアの怒りの部分だけじゃなくて喜怒哀楽を全面に出していこうっていうのがあったけど、今回のアルバムは特にそれが激しく出ていて。明るい曲がメインで、もちろんハードコアだからメッセージ色もあって怒りの部分もあるけど、喜怒哀楽を全編に?詰め込んだ感じになってます。
旅をする歓びや生きていることの歓びとか。ハードコアをやっていても怒りだけじゃないでしょ?
楽しいときもあるのに何で?怒りの曲ばかり歌うのかなって思うし。楽しい曲でもハードコアに出来るんだよって、チェルシーの確固たる思いもあったから。楽しい曲が嫌いな人は聴きたくなくなっちゃうかもしれないけど、ちゃんとハードコアに仕上がっていて。明るめの曲と泣きの曲っていうか、メロディ重視ですね。』
バンドリーダーであり、バンドのプロデューサー、ソングライターでもあったチェルシー氏が2007年8月17日、熱中症のため死去。
ありえないくらいの様々なトラブル続きで、完全停止状態〜まったく作業を行っていた期間も数年有りで、このままでは"ホント出るのかよ?"なんて噂も飛び交っていたが、チェルシー氏の死を期に"完成させなければ"という強い意志のもと、ミキシングを再開、そして約1年半の歳月をミックスに費やし完成したのがこのアルバム。
素晴らしきメロディと溢れる音色を奏でる楽器たち、旅の素晴らしさ...つまりは人生そのものが旅であり結局は人間そのものの感情表現や体感、いにしえ、などを歌詞に詰め込んだ、多分人間だけが持っているであろう"人としての感情"を素直に放出した作品。
淡いイントロの"Fly on the ship〜Cry of the sheeps"で始まり、クライマックスはトリ前"空蝉"の最後でカオスを生み出し、そこから抜け出れば、いよいよ"出発"となリ終わりを迎える物語。
ハードコアという枠に留まらず、日本のロック史に残るであろう大作です。
シュガーベイブスの『SONGS』やビートルズの『MAGICAL MYSTERY TOUR』にも通じる、カラフルな音色がわんさかと動き出し、色鮮やかな旋律が多岐に溢れていながらも、加速度も持ち備えた,空前のコンセプチュアルなハードコア作。ハードコアはもちろんの事、プログレッシブ、サイケデリック、サンバ、レゲエ、ニューウェーブ、フォーク、音頭までを余裕に詰め込み、研ぎ澄まされた光と希望をも与えてくれる、収録時間は70分をゆうに越えるが、しかし体感速度は20-30分とあっという間に聴き終える奇跡的な作品。数々の一流ミュージシャンも参加。