BLACK GANIONはCALUSARI/CAUSE/DEVICE CHANGE/無我/RESULTという90~00sの東海エリアを象徴するバンドで活躍した面々によって結成。 Super Metamorphosis Grinder (スーパーメタモルフォシスグラインダー)を標榜、ハードコア・パンクはもとより、エクスペリメンタル・ミュージック、往年のプログレッシヴ・ロック、ジャズ / インプロヴァイゼイションを飲み込んだサウンドは唯一無二。3枚のスタジオ・アルバムをはじめとする音源を多数リリース、ツアーも含む海外勢との交流で自らの世界観に未分解の暗黒さを増してきた。
前作『THIRD』リリース~『leave them all behind 2019』でのNEUROSIS/CONVERGEとの共演でひとつの頂点を迎えながら、2020年6月に長年を共にしたギタリストが活動停止。バンドは継続の意志を持って続行し、2020年7月に現ギタリストが加入。以降リハーサルと新曲制作に集中していた。
本作は満を持して2021年夏に行ったレコーディング・セッションから2曲を収録。"Ethnocentrism" は今後の方向性を示唆するもので、より鋭利且つ直接的な音像で暗黒さを表現する。"End Time Dub (Earhammer Remix)" は今後別口で発表する"End Time"のリミックスであり、今回ミキシングを担当したカリフォルニア州オークランドを拠点とする盟友エンジニアGreg Wilkinson(BRAINOIL/Earhammerスタジオ)が手掛けている。逸脱と自由度はあるが、「何でもアリ」には決して逃げない独特のツメこそが、BLACK GANIONの真骨頂。全てを集束して最終的にハードコアへ帰結するサウンドは、文字通り唯一無二だ。