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【ONLY THE LAST SONG / I (cd) Toy gun 】
販売価格:1,650円 (税込)
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千葉は柏産ハードコアバンド、ONLY THE LAST SONGの1stアルバムがToy gun recordsよりリリース!!!
Wolf Whistle、MA Glory感を感じますね、1st ep。どこか無機質で非情に叩きつけながらもパッション溢れ系も交錯しつつ猛烈駆け抜け、モッシーさと落とし、緩急、これぞパワーバイオレンスで燃え上がり必至、日本の千葉の柏感、KCHC 2021のPOWER VIOLNECE。Toy gun recordsリリースもアツい!!!
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Text by し / Tragic Film・FINAL LETTER・柴崎恐怖研究所・TGSC
「暴力的な音像の裏にある緻密で繊細0コンマ何秒のズレも許さない編集作業、このバンドはどれくらいあったのかなあ?」とパワーバイオレンスな音源を聴くとまず私は真っ先にこう思う。あとイメージとして迷路。クラスの中で必ず1人はいた迷路作りのうまいやつ、あれなんだったんでしょ。
さて、ONLY THE LAST SONG (以下オンラス)の話である。
2009年~2013年前後、広義の意味でパワーバイオレンスではあるが更に深化させたNEOパワーバイオレンス(これは自分のなかでとてもしっくりくるんだけど、読んで字の如くちょっとあれなので公言していない)なバンドが多数出てきたように思う。
力強くスピーディーに波に乗りながらブラストパートを取り込み、ときにユースクルースパイスも溶け込ませ、たまにシンガロンパートも組み込む点が非常に新しく感じたものである。 その中でも更に余分な隙間を削ぎ落とし、よりソリッドにぶちかます派。
その私的極北としてVaccine(ベースのWillさんはOrchidのギター、Clean Plate Recordsオーナー。Discogs調べ。きっとあなたのレコードコレクションのなかにもこのレーベルの作品があるはずだ!)の登場は鮮烈だった。
その影響下で爆誕したのがこのオンラスである。ピックスクラッチ、ハーモニクスなど必要としない徹頭徹尾一音下げチューニングのパワーコードとズグズグのミュートで突き進み、ブレイクダウンしたと思えばリスナーのモッシュを寸止めで阻む。しかも今回7インチ盤にはVaccineのカバーを収録。(しかもデモの1曲目!)
そして極めつけは前述のWillさんがエンジニアとして、自身のDead Air Studioにてミックス/マスタリングをするという貫徹っぷり。今後「Will盤」として語り継がれることは間違いないだろう。
知性までも感じさせる令和のインテリジェンスパワーバイオレンス from 柏。
冒頭で書いた字の如く、どれだけのカットと編集を繰り返しこの作品を仕上げたのか想像に難くない。たった9分の作品であるが、黒沢清の映画よりカット数は多いかもしれない。
力を体現する暴力の真逆にある繊細で不穏で崩れ落ちそうな心象とを共振させ、心身のバランスを保つ為の落とし所としての音楽。(少なくとも私にとっては)このような音楽が救済として機能するのだ。
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