the GER?S。
そのBandは2010年代以降の関西Punk Rock Sceneにおいて、70年代のPUNKから"選択"すべき随所を炙り出すように刮目されたその楽曲/アートワーク/画/それら全てにおいて妥協せぬディテールを異常なまでに描き、名実ともに大阪に君臨してきた。
遍歴としては2013年結成、幾多あるリリースはDemo CD-R(2014)、1st 7"『Genocide Or Suicide』(2016)、2nd 7"『Razor Dog』(2017)、3rd 7"『Freak Out』(2019)。メンバーそれぞれの前身活動の数々と、全ての積み重ねが根深く前提として在り現在に至る。
US Punk影響下と語られるのは当然でありながらも、最早その存在は一つの街に集約された膨大なPUNKの情報量・インスピレーションの権化として咲く"Japanese Punk Band"。鋭き意味を内包していく。
大阪にて活きるPunk Rock Bandの新作、the GER?S『weird dance(12")』。怨念が深く刺し込まれた今12" 45rpm盤が2021年4月遂に世にドロップされる。
刑務所、精神病棟。ボンテージ、刃物、絞首、笑顔の狂気、晒される頭、破滅的なSEXUAL。そして仲間同士で楽しみ合うはお互いのお互いにおけるマインドコントロール。そして人間関係を重んじ、幸せで平和的でもある。
過去の文献等から様式を辿りながらも、人はここまで新たな想像力を独創的に突出させる事ができるのか。Killed By Death/Bloodstains/Back To Frontにて選択された偉大なバンド達が決して希少価値のみでピックアップされた訳ではない事実は"体験"としてしか物語られず、現在も同じように、墓標に刻まれるべきPUNKは表現の渦の中で神経質に研磨されていく。