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2017年に経血メンバーによる悲観レーベルから発売され、現在はソールドアウト。もはやプレミア化している経血の1stアルバムがBreak the recordsより限定500枚プレスでLP化!
2019年8月にリリースされた"経血"、"NO NO NO"、"EYESCREAM"によるスプリットCDを即時完売させ、その後矢継ぎ早にリリースした7インチシングル"double bind"でもその存在感を存分にアピールした経血。彼らの作品をチェックしている方はご存知かと思うが、そのバックボーンは実は単純なものではなく、情報過多で食傷気味なこの時代のパンク、ハードコアバンドだからこそ出せる面白味を大いにはらんでいる。この"Scapegoat"に関して言えば、現在の彼らに至るまでの過程をしっかりと感じ取る事が出来る作品と言えるだろう。迷いや抑圧などはないが、ある種の葛藤が、えも言えぬ緊張感を生んでるようだ。
日本語歌詞の世界観は非常に"人間らしい"もので、ぶっ飛んでいるようでも、どこかリアリティーを感じてしまう。人間の陰を白日の下にさらし、目をそらしていた現実に直面させる。母国語のパンク、ハードコアを聴く醍醐味とは正にこんな部分にあるのではないだろうか。